2016年8月

  • 新規案件 「越谷Tさんの家」 敷地調査に行ってきました!
    クライアントのTさんは、OBのお施主さんからご紹介頂きました!

    家造りを始める際、敷地調査は欠かせません。
    地域の特色、周りの家の建ち方、道路の交通量、
    どんな人達が住んでいるのか、
    敷地の高低差、日の入り方、風の抜け方、音、、、
    現地でひとつひとつ観察していきます。

    また、敷地周辺を歩き、遠くから眺めたり、また戻り周りを眺めたりします。
    今日は雨だったので、次回は晴れの日に行ってみようと思います。

    ~

    写真 2

    敷地の採寸、高低差の採寸、電柱の位置、境界杭の有無、
    給水・排水・ガス管の引込位置の確認も行いました。

    写真 3

    写真 4

    写真 5

    敷地の直ぐ近くには中学校と幼稚園があります。
    現地にいると、吹奏楽部の演奏が良く聞こえ心地良いです。
    夏休みが終われば幼稚園も始まり子供のはしゃぐ声が良く聞こえそうです!
    学生が多く明るい雰囲気の場所です。

    休み明けには役所で法規関係のヒアリングを行います。

    敷地調査と役所調査
    敷地の情報収集と整理。設計をスタートする前に行う重要な作業です!

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  • ローコスト住宅の新築工事です。
    敷地は埼玉県川口市で工業地域の中にあります。
    周りにはマンションや3階建ての住宅がギッチリ建ち並んでいます。

    プロジェクトの課題は以下の3つでした。
    ① ローコストであること。
    ② 普通に設計したのではウナギの寝床になってしまう。
    ③ 敷地面積が20坪と限られていること。

    DSC_1056_DxO
    建物外観  3階建ての住宅に囲まれた敷地に建つ

    「各フロアをシンプルに造り、
    部屋の真ん中に煙突状の階段室を貫通させる」
    この家のコンセプトです。

    DSC_1194_DxO
    2階LDK
    煙突状の階段室を中心にキッチンやワークスペース、食事をするスペースなどを配置しました。
    煙突を中心に仲の良い家族の活気ある生活が展開されています。

    DSC_1291_DxO
    階段室 上部より光が落ちる
    DSC_1297
    曲面壁と階段は縁を切っている スリットから間接光が落ちる

    白で統一した階段室は柔らかい光を落とし、各フロアに明るさをもたらします。

    ご主人とセルフビルドを多用しコストダウンを図り実現した家です。
    壁のしっくい塗り、しっくい壁下地のパテ処理、板壁の塗装、天井板の塗装、床の塗装
    平日の仕事終わりに 夜な夜な二人で作業しました!

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  • Nクリニックは埼玉県郊外に建つ木造2階建の診療所です。
    敷地は住宅地にあり、北側に路面電車が走ります。
    伸びやかさを持ちつつ、住宅地の景色に威圧感を与えないよう意識しました。

    160607-028
    長手の外観
    削り落とした部分が3カ所あります。
    そこの3カ所に常緑樹を植えて光庭にしてあります。

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    待合ホール内観
    160607-005
    待合ホール内観
    各光庭に沿ってL字型のスリット窓をいれてあります。
    スリット窓からは風で揺れる樹が見え、そして内部に光を取込みます。

    「削り落とす スリットを入れる」
    この方法で、外から見ると外壁が多い建物ですが、中に入ると明るく開放的な空間になりました。

    160607-001
    エントランス
    160607-012
    待合ホール内観
    天井の低い3カ所にはナラの木製パネルを張り、天井の高い白い吹抜け空間と交互に配置してあります。

    (1)光庭(2)スリット窓(3)白い吹抜け空間(4)木で囲まれた空間
    この4つを一定のルールで連続させて開放的な待合ホールを造りました。

    「病院の待合ホールのように無機質な空間にはしたくない」
    先生の希望通りに、患者さんの気が休まり、くつろげる場所として機能し続けていってもらいたいです。

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  • 最近デイサービスセンター(老人福祉施設)のご相談をよく受けます。
    そして、殆どの場合に新築ではなく、居抜きの建物又はテナントを利用したい事業者さんからのご相談です。リノベーションしてデイサービスセンターとして新装したいといった内容です。

    ご相談を受ける際に、幾つかの物件候補を見せてもらいますが、デイサービスセンターへの用途変更が難しい物件が多く、物件が決まるまでに多くの時間を費やすケースがあります。
    それは福祉施設となると色々とハード面で求められる要件が多い為です。

    事業者さんにとっても、時間が無い中での物件選びはストレスの溜まる作業です。
    物件選びのポイントを事前に設計事務所や工務店に相談してから行かれるのが望ましいですが、とりあえずザックリしたポイントを書きます。

    ①既存物件の確認図書 完了検査
    居抜きの建物の確認申請図書があるか、新築当時に完了検査を受けているかを確認する。
    確認図書が無い、かつ検査を受けていない建物の場合には、用途変更して新しく確認申請を取るのに役所との協議が必要になります。既存不適格調書等を提出して交渉することになりますが、要注意項目です。計画が中止になる場合も希にあります。
    また、確認申請だけでなく、都市計画法の申請も必要となるので、1ヶ月程度は通常の確認申請期間より長くなります。

    ②利用者の宿泊の有無
    デイサービスセンターでいくならば利用者の宿泊は絶対にNG
    利用者の宿泊があると、規模にもよりますが消防からの用件が厳しくなります(スプリンクラー等)
    静養室を設けて、一時的に休憩がてら寝るのはOK
    デイサービス施設を消防に申請する場合には宿泊の有無は執拗に確認され、また建物に年1回以上、消防署のスタッフが来て立入検査するので、宿泊は絶対にNG
    事業計画を立てる際には、このことを考慮して下さい。
    利用者の宿泊を有で行く場合には計画が大きく変わりますので注意して下さい。

    ③段差
    建物を探す場合、道路から建物内の床までの高さ(段差)が小さい物件を探す。
    例えば居抜きのコンビニがお勧めです。
    バリアフリー法です。埼玉県の場合には床面積に関係なくバリアフリー法が適用されます。
    そのため、道路から建物に侵入する際に段差があるとスロープ等により段差を解消する必要があります。
    既存の物件の床の高さが、外の地面より高くなっている場合には注意が必要です。
    土地の大きさに余裕が無く、スロープの必要長さがとれない物件ではバリアフリー法への適合が不可となります。バリアフリー法の要件を満たせない場合には計画は中止になります。

    その他にも採光や給排水配管などチェック項目は沢山ありますが、まずは上記の3項目をクリア出来ているかを始めにチェックすることをお勧めします。